今回は、AWSの「Lambda」+「CloudWatch」+「DynamoDB」だけで実現する日経225先物miniの自動売買運用の構築についてご紹介します。
自動売買と聞くとFXで有名なツールMT4をイメージされる方が多いかと思います。
その場合、株や先物になると日本の証券会社はMT4対応していないので、自動売買できずに断念されている方多いですよね。または、個別に自動売買システムを作っても運用にサーバー台が高いと手が出せないってこともしばしば。
VPSなどのサーバーをレンタルするだけでも毎月1500円~2000円ぐらい費用が発生してしまいます。
今回ご紹介する方法だと月額100円程度で自動売買の運用が可能ですので是非参考にしてみてください。
ロボトレで実際に運用している日経先物225miniでの戦略についても公開していますので参考にしてみてください。
記事の構成
- Lambda+Cloudwatch+Dynamodbで始める自動売買~全体像~ ←いまここ
- Lambda+Cloudwatch+Dynamodbで始める自動売買~Lambda~
- Lambda+Cloudwatch+Dynamodbで始める自動売買~DynamoDB~
- 日経先物自動売買をAWSで実現する方法~CloudWatch~
- 番外編:TradingViewからDynamoDBへローソク足を登録する。
日経先物225ミニの自動売買運用の全体構成
今回ご紹介する日経225先物miniの自動売買の全体構成はこちらになります。
AWSは皆さんあまりご存じではないかと思いますが、AWSはVPSなど様々ウェブサービスをクラウドを通じて提供しています。
敷居が高そうとイメージされるかと多いかと思いますが、コピー&ペーストで手順の通り進めれば誰でも同じ環境に出来るよう詳細に紹介いたしますので、チャレンジしてみてください。
それ以外は自動売買でのBUYなのかSELLなのかを判定するための、「データ取得のサイト」と実際に発注を行うための「証券会社」となります。
実現できる自動売買処理
1時間単位あるいはセッション単位という風に、ある程度の間隔で注文を行う自動売買を運用することが可能です。
証券会社は「SBI証券」を想定しています。
月~金の7時00分に日中セッション用の指値注文を実施します。
月~金の16時10分に夜間セッション用の指値注文を実施します。
ダウンロードしたデータの日中、夜間のローソク足を用いて売買判定処理を行います。
判定に用いる戦略ではバックテストの結果下記のような利益曲線となります。
自動売買判定に基づいて、SBI証券へ注文処理を行います。
秒単位や1分単位などスキャル手法の場合には残念ながら今回の自動売買の構成では行えません。
※出来るかもしれませんが、費用が高額になったり、結構タイムラグが発生してしまいます。
運用費用
今回の自動売買運用で発生する費用はAWSの3つのサービスしか発生しません。
- Lumbda function
- Amazon CloudWatch
- Amazon DynamoDB
ロボトレでは現在6つほど自動売買やその他WEBサービスの運用をAWS上で行っておりますが、合算しても日本円で378円で運用ができています。
1つの自動売買を運用するのであれば100円以下で運用可能です。
まとめ
日経先物225ミニをSBI証券で自動売買を運用する方法について理解いただけましたでしょうか。
ロボトレが実際に運用していた方法となります。毎月ジュース代ぐらいで自動売買が行える環境となっていますので、ご自身でも少しずつカスタマイズや新たな自動売買への基盤すると宜しいかと思います。
次回からは本格的な自動売買を行うための設定方法を詳細に説明いたしますので、乞うご期待!
次回からは本格的な自動売買を行うための
運用の肝となるLambdaについて説明するよ。
何かご不明点ありましたら、コメントや問い合わせ頂けるとありがたいです。